受験で一生が決まる高校（自制２－11日目）

人生を生きていくうえで、仕事をする時間は大半を占める。仕事は勤務している時間だけでなく、余暇の時間でも仕事のことが頭からはなれない。

サラリーマンという会社に雇用される経験をしたことのある人がほとんどだと思う。

そうなると、どこのサラリーマンであるかが人生で重要な選択になる。

ある大企業では高校を運営している。

その高校に入学すれば、卒業と同時にその大企業に就職できるのだ。

であるならば、高校入学と同時に我が子の将来を想像し、歓喜する親もいるだろう。
３年間みっちりその企業の理念を叩き込まれ、立派な会社員となる。
世界に誇る企業である。親としては誇らしいだろう。

就職活動は無用だ。エスカレーターで就職まで行ける。
毎年ベアアップする。素晴らしい。
15歳でその高校に入れば、定年まではおろか、死ぬまで安泰だ。
なぜなら企業年金がエグいからである。老後もウハウハだ。

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自分もその会社の製品は使っている。良品だと思うが、ところどころ手抜きというか、コストダウンしているのが散見する。
よく目にする部分のモノづくりは上手い。普通に使うには遜色ないと思う。
満足度も高い。
しかし、その上の機能を求めると途端に物足りなくなる。基本、製品にコストをかけない会社だからである。下請けはキツいだろう。

一般的な満足度の向上を至上として徹底しているため、その一般層のバンドから出ると途端に競争力が低下する。

そんなことはすべてわかって会社は運営されている。なによりも利益である。

売り上げを伸ばせ、コストダウンして営業利益をあげろ。決算がくる。数字を出せ。

人の一生は仕事とは切り離せない。

大企業の高校に入学することはもちろんいい。15歳から企業イズムを叩き込むような会社だから世界と勝負できるのだろう。批判ではない。

ただ、昨日の早稲田大学の入学式で某小説家の方が、社会には心がある、心と向き合うのが文学です。ぜひこのキャンバスで何年間か、素敵な時間を過ごしてください、というスピーチをされていた。

世の中は多様にあふれている。

選択できることはいい社会である。
企業の高校に行くのも、早稲田のキャンバスで思索するのも、どちらも素晴らしい。

ただ、自分らしくいこう。それのみしかない。

オ〇禁は今日もＯＫ。
いまは仕事ばかりで、それどころではないからありがたいのかも。